私が使用したTOEIC教材【後編】

  • 2020年8月19日
  • 2020年8月24日
  • TOEIC

TOEICを受け始めたころは本当にただなんとなく受けていました。「○○点を目指す」という確固たる意志があったわけでもなく、必死に勉強していたわけでもありません。それが初受験から1年が経過し、そこそこのスコアが取れるようになった頃には「なんとしても900点が取りたい!」と強く思うようになりました。この心境の変化は当然教材選びにも影響し、今までなんとなく手元にあったり目につきやすかったものに取り組んでいただけでしたが、よりスコアアップに向けて効果的な教材を求めるようになりました。

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TOEIC教材紹介【後編】

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

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今思えばとんでもない話ですが、僕は780点のスコアをとるまでまともに単語学習をしたことがありませんでした。初回受験の前1ヶ月だけDUO3.0に目を通しただけで、それ以降は問題集に出てきた分からない単語の意味を随時調べて覚えていくというスタイルを通してきました。

ですがそれで十分な単語力がつく訳がありません。どのレベルを目指す方であれ単語帳で腰を据えて単語学習を行うことは必須だと僕は思います。本試験を受ける度に分からない単語の多さに絶望するのに限界を感じた僕はこの頃単語帳の購入を決意しました。

Twitterで調べたところTOEICerに一番愛用されているのが「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(通称金フレ)」とのことだったのでこれを購入。600点から順にレベル別に単語が収録されていましたが、最初から既に半分以上分かりませんでした。自分の単語力の弱さを実感した僕はこの本を毎日周回して約2か月半ほどで全部覚えることに成功しました。abceedで音声が無料で聞けるのも良かったですね。

【お勧め度 ★★★★★】
とにかく頻出単語が集まってるという印象でした。最初は「こんな単語覚える必要あるのかな?」と思うようなものでも本番や模試をやっていると実際に出てくるのです。とにかくTOEICに特化した単語帳だと思います。やっておいて損はないです。というか単語帳をやるならまずこれをやるべきと自信を持って推薦できます。1つ下のレベルの「銀のフレーズ」という単語帳もあります。「金のフレーズ」はTOIEC500点以上のレベルの単語力を持っている方を対象としているとのことなので、英語学習初心者で初めてTOEICを受けるという方であれば「銀のフレーズ」から始めてもいいかもしれません。

難点は収録語彙数の少なさでしょうか。TOEIC900点を狙おうとすると単語力は6,000~7,000語が必要かと思います(けちゅの感覚によるもので根拠はありません)。「金のフレーズ」では990点レベルまで網羅してあるかのような書き方ですが、見出し語として掲載されている1,000単語を覚えるだけでそのレベルに到達するのは無理があると思います(小さく書かれてる派生語や類義語までしっかり覚えればまた話は違うのかもしれません)。

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スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST対策コース

次に自分が勉強法に迷っていた時にTwitterでお勧めされたのが「スタディサプリENGLISH TOEIC L&R TEST対策コース」でした。これは簡単に言うとListeningもReadingも文法も単語もアプリ1つでなんでもできるサービスです。これさえやっていれば他は何もいらないと言っても過言ではないかもしれません。勉強法や対策の講義をしている関正生先生は非常に人気の高い方であり、この先生の講義動画が見られるというのが一番の売りではないでしょうか。

ベーシックプランで月額2,980円+税、専属の先生から学習アドバイスをもらえるパーソナルコーチプランは3か月68,000円+税とアプリと考えるとかなり高額の部類に入ると思います(ただし長期契約すれば結構安くなる)。僕はベーシックプランで半年ほど利用していましたが、利用した価値はあったかなと感じています。

【お勧め度 ★★★☆☆】
勉強法に関する説明がとにかく詳しく、どう勉強していいか分からないと迷ってる方には特にお勧めできます。僕はシャドーイングやディクテーションなどの勉強法をこのアプリで初めて知りました。

僕は自分の勉強法は自由に自分で考えたいタイプだったのでやや敷かれたレールの上を走っているように感じたスタディサプリはちょっと苦手でした。でも関先生の講義を動画を聞くのは単純に面白かったですね。比較的高額な料金を考えると再度加入する可能性は低いと思いますが、本番形式の模試が20回分も入っているのでそれをやるためだけに短期間加入するのもアリかなと思います。無料で7日間の体験ができますので、気になった方は是非試してみるといいと思います。

TOEICテスト 新形式精選模試

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僕はある程度基礎知識をインプットした後はとにかく問題演習の量を増やすべきと考えています。とは言ってもこの世界にはTOEICの問題集が溢れかえっていますので、どの問題集を選べばよいかというのはとても難しい問題だと思います。基本的には前編で紹介した「公式トレーニング」か「公式問題集」使えば良いと思うのですが、それらをやり終えてしまった方が次に手を出すのが「TOEICテスト 新形式精選模試(通称精選模試)」だと思います。僕の体感では公式の次によく使われていると思います。

「公式問題集」と違いこちらはListeningとReadingが別々に刊行されていて、それぞれ100問×5回分で1,900円+税と公式よりもコスパが良いです。2020年8月現在LRともに3巻まで出ています。「でも公式と違ってETS(TOEICの問題を作ってる機関)の問題じゃないんでしょ?」と不安に感じられる方もいるかと思います。しかし、著者の方は本書の前書きで「公式を超えた」と書かれておられました。一見するとちょっと何を言っているのか分からない感じですが、「公式問題集よりも本番の試験に近い」という意味らしいです。その真偽のほどは僕には分かりませんが、公式問題集よりもやや難易度は高めかなと思います(これはTwitterでも皆さん言われていました)。あと、解説は公式よりも詳しいですね。各問題の解説の他にも出題の傾向とか抑えておきたいポイントについてコメントが散りばめられていて、これが割と役に立ちます。各問題の正答率が記載されているのも使いやすさに繋がっています。

【お勧め度 ★★★★☆】
公式問題集より優先度が高いということは無いかと思いますが、公式と同程度には有用であると思います。僕は公式問題集を3まで終わらせた後、Readingのみを強化したかったのでこちらに移行したのですが効果はあったと思います。TOEIC学習ガチ勢の方のほとんどは公式と精選模試の全てを終わらせているのではないかと思っています笑

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TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

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part5の正答率がいまいち上がらずに悩んでいた頃、何が良い参考書がないかとTwitterで情報収集していた頃に出会ったpart5に特化した文法問題集です。通称「でる1000」。「金のフレーズ」で有名なTEX加藤先生の代表著書でこちらもの絶大な人気を誇る問題集です。

1049問という問題数でカバーされる範囲は非常に広く、文法の基礎を学んだ方えあれば初級者から上級者までこれ1冊でpart5対策は十分かと思います。さすがに語彙問題は別途単語帳での学習が必要になると思いますが、文法系問題はほぼ全て網羅できているのではないでしょうか。

【お勧め度 ★★★★★】
Part5で取りこぼしに悩む方は絶対にやるべき!公式問題集等に比べて解説もはるかに詳しく確実に文法知識が定着します。Part5の参考書は他にも沢山ありますが、収録問題数の多さと解説の質を考えれば基本的にこれ1冊でOKかなと思います。もちろん文法知識はPart6やPart7でも生きてくるため少しでも興味が沸いた方はやっておいて損はないかと思います。TEX加藤先生のファンなら必読の1冊ですね。

abceed

「abceed」とは何かと言われるとなかなか説明が難しいのですが、ざっくり言うといろいろなんでもできるアプリです(雑)

月額課金することで200以上の英語教材が使い放題になり、その中からオススメ問題を選んでくれたりだとかディクテーションができたりだとかTOEIC予測スコアを出してくれたりだとか、細かく説明しだすとキリが無いのですが、優れたAI英語教材アプリで利用者もかなり多いです。僕は月額課金はせずに自分のやりたい教材だけを購入する買い切り型で利用していました。

自分はabceedで主にListening教材を購入して学習していました。目が疲れるという理由から学習教材はなるべく紙媒体でやりたいと思っているのですが、そうするとListeningに関してはわざわざプレーヤーを用意してCDを再生するのがとても手間です(最近ではスマホ等への音声無料ダウンロード機能を備えたものも多いですが)。一方アプリ学習では区間リピートさせたり再生速度を変えられたりと使い勝手が良すぎます。

収録教材も豊富で、ここまで紹介した「公式問題集」「金のフレーズ」「精選模試」「でる1000」なども全て収録されています。こうなるともはやabceedだけでいいのではという気にもなってます笑

教材ランキング上位はTEX加藤先生が独占していますね

同じオールインワン系の「スタディサプリ」と比べると好きな教材を選べる分こちらの方が自由度が高いかなという気がします(あちらは関先生の講義が売りだと思うので単純比較はできませんが)。利用プランもいくつかあるのですが、全ての教材と機能が利用できる「Unlimited Plus」でも月額1,400円とスタディサプリに楽べ大分お得です。

【お勧め度 ★★★★☆】
いろんな利用スタイルがあるので僕自身まだまだ使いこなせていませんが、隙間時間でちょっとListeningを学習しようとするとこれ以上無いくらい便利なアプリだと思います(半面本番のスタイルで時間を図って100問ないし200問解くようなスタイルには向かないかもしれません)。

実はListeningだけでなく前述の「でる1000」も最初は本で買ったのですが途中からabceedに切り替えました。分からない問題だけを記録して復習に回してくれたり、問題文の音声も確認できたりとアプリの方が使い勝手が良いと感じたからです。

結局何をやればいいのか?

僕なんかがお勧めするのは大変恐縮ではあるのですが、もし自分が再度TOEIC初心者レベル(300~400点)に戻ってやり直さなければいけないようなことがあればという前提で考えてみます。

1.「銀のフレーズ」「金のフレーズ」で単語学習(金フレ完走まで継続)
2.1と並行して基礎文法書を開始(高校文法の基礎レベルまでを網羅したもの。具体的にどの参考書が良いのかは後日考えて追加します)
3.2が終わり次第「でる1000」を開始。
4.3と並行して「abceed」で初心者向けPart1&2問題集とPart3&4問題集をそれぞれ購入。
5.3と4が一通り終わったら公式問題集をひたすら回す。
6.苦手と思うPartの問題集を「abceed」で補強

大体このような計画で進めるかなと思います。やはり「公式問題集」「金フレ」「でる1000」はほぼ全ての方のTOEIC学習者に必須級でオススメできると思います。

まとめ

以上が僕がTOEIC学習のために使用してきた教材です。これらの教材を利用して僕は自己ベストの960点を達成しました。ただ前編冒頭でも書きましたが、あくまでも自分が使ってみたというだけで、これらの教材が全ての教材の中でベストな選択肢であるということは保証できませんのでご注意ください。

実はこれ以外にもまだいくつかの教材を試してみたのですが、あまり効果がなく失敗だったと感じたものや、英語教材としては有用だったけどTOEIC向きでは無かったものなどがかなりありました。それらを紹介しようかも迷いましたが、わざわざネガティブレビューを書くのも気が引けるで今回は見送ることにしました。

前・後編にわたり長々とお付き合いありがとうございました。TOEIC学習は今後も継続して色んな教材を試していきたいと思いますので、また気になるものがあればレビューを書かせていただこうと思います。

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