私が使用したTOEIC教材【前編】

  • 2020年8月12日
  • 2020年8月24日
  • TOEIC

TOEIC学習者の99%はネットで勉強法を検索したことがあると思ってます(笑)自分ももちろんその一人でした。やっぱりできることなら効率よく勉強して結果を出したいですよね。

僕はわりとひねくれた性格の持ち主で、「他の人と違った方法で勉強して結果を出したい!」という変わったこだわりを持って勉強していました。が、僕の選んだその一風変わった勉強法はそのほとんどが結果に寄与することなく。多くのお金と時間を無駄にしてきました。結局スコアアップに効果があったのはTwitterでよく見かけるような勉強法ばかりでした。

とは言っても世間にはTOEIC教材が溢れかえっています。「何を選んでいいのか分からないよ!」という学習者の方は数多くいると思います。そんな方々の参考になるのかはわかりませんが、この記事では僕が使った教材のうちある程度の効果があったと思うものを時系列順に紹介したいと思います。

なお、あくまでも僕がこれらの教材を使って勉強したという事実の紹介と簡単な感想を書き加えた記事ですので、各教材の有用性を保障する記事ではないことにご注意ください。また、各教材に記載のお勧め度はTOEIC教材として使うとしたらどうかという観点のものであり、教材自体の良し悪しを判断したものではありません。

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TOEIC教材紹介【前編】

DUO 3.0

 

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英語学習者であれば知らない人はいないであろう単語帳のロングセラーDUO3.0。初めてTOEICを申し込んで勉強方法がサッパリ分からなかった僕がまず最初に手を付けたのがこれでした。選んだ理由は大学受験の時に使ってたものがまだ家に残っていたからというだけです(笑)

TOEIC学習向けというよりは大学受験用というイメージがあったこの本ですが、現在の版のものを見るとちゃんとTOEICのスコア帯も記載されていますね。

DUO3.0背表紙より

しかし600~780って割と高いスコア帯ですね。初回受験の時僕は600なんて取れなかったので、今思えばもう少し下のレベルの単語帳から始めた方が良かったのかもしれません。

冒頭の解説によるとこの1冊で6000語レベルの語彙力がつくらしいです。これは大学受験だと相当な難関大を受験しない限りは十分なレベルだとおもいます。軽い気持ちでTOEICを受験した僕にそんな根気はなく当然すぐに挫折して本書を1/4もマスターできずに試験に挑み玉砕したのでありました。

【お勧め度 ★★★☆☆】
DUO3.0自体はとても良い教材だと思いますが、TOEIC対策として使うのであれば後編で紹介する「金のフレーズ」等もっと良い教材があるかと思います。詳しくは後編で紹介します。

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英文法がはじめからわかる本

初回のTOEICでほぼほぼ手も足も出なかった僕は本格的な対策を講じようと考えます。どこから手を付けようかと考えた結果、まず文法をしっかり身につけないと!という結論に至りました。ほぼ何も分からなかったTOEIC初回受験の中でpart5だけがまだ比較的問題も分かって勉強しやすそうだったからです。

文法能力を伸ばすとかじゃなくてゼロからやり直すイメージで自分が選んだのは英文法がはじめからわかる本というものでした。

残念ながら今ではもう書店では見かけません。

選んだ理由は表紙がかわいかったから(単純)。あと、近所の書店の初心者向け英文法所の中では一番読みやすそうだったからです。「中学~高校の入り口でつまずいた人のため」と書かれたこの本は当時の僕のレベルに合っていたのかとても読みやすく3周くらい読み返しました。

ただ、後から分かった話なのですがネットでの評判はあまりよく無かったみたいです。学生時代の話にはなりますが自分は元々文法は苦手ではなかったので自然と内容が入って来たのですが、実際に文法でつまずいた経験がある方にとっては解説が不十分で分かりにくい本に見えたようです。確かに「これは覚えておいてね!」っていう暗記の羅列は多かったかも…。実際あまり人気がなかったのかこの本は既に絶版になっているようで今では中古でしか手に入りません(笑)多分今ならほかにもっと良い初心者向け文法書が沢山あると思いますので、いずれ探して紹介したいと思います。

【お勧め度 ★★★☆☆】
この本自体既に廃盤なのお勧めしたところで意味はないのですが…。ただ、TOEIC学習初期に初級英文法を一度総復習しておくという過程は非常に大事だと思います。入門レベルでより良い参考書が無いか探してもう少し探してみます。

文法・語彙対策640問 for TOEICテスト

ある程度文法知識を固めてから僕が次に選んだのは文法の問題演習です。昔から問題を解くことが一番知識の定着につながると考えるタイプだったのでこの時期はとにかく文法問題集がやりたかったです。そんなときにスマホをいじっていて見つけたのが文法・語彙対策640問1 for TOEICテストです。

特筆すべきはやはりそのコスパの良さでしょう。Part5形式の問題が640問できてなんと100円!解説もしっかりしているし間違えた問題の復習機能もちゃんとついています。今でこそ音声付きで多機能な後編で紹介するabceedを利用することが多くなりましたが、気軽にアプリ学習を始めたいと考える人にとってはこの低価格は魅力だと思います。「640問2」という追加版もあります。そちらももちろん100円。僕この2つのアプリを3周くらい解いて大分文法知識が深まりTOEICに慣れた気がします。ただし残念ながらiOS版は無さそうでAndroid限定のようです。

ちなみに現在では【新】文法・語彙対策840問 for TOEICテストという続編が出ているようです。こちらはアプリ内課金と書いてありますが見た所100円払えば全ての問題ができそうです。近いうちに試してみたいと思います。

【お勧め度 ★★★☆☆】
前述のとおりコスパは抜群です。ただ、あまりお金をかけたく無い人にとっては良いとは思うのですが、アプリ自体の出来を考えるとより詳しい解説や音声の確認もできる後述のスタディサプリもしくはabceedを利用した方がいいのではと思います。

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公式TOEIC® Listening & Reading トレーニング

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上記までの教材で一通りある程度文法力がついたと思った僕はいよいよ本番形式の問題を解いてみることにしました。ですが公式問題中に手を出すのはまだ少し早い気がして(特にListeningの勉強はまだ一度もしていなかったので)、もう少し気軽に手を付けられる教材を探しました。この時目についたのが「公式TOEIC® Listening & Reading トレーニング」です。リーディング編とリスニング編の2冊があり両方購入しました。各2000円+税。

この問題集はTOEICの各パートから少しずつ問題が抽出され、1回分が約20問。それが20セット収録されています。1回分は復習の時間を含めても1時間もかかりません。分量がちょうど良く毎日1セットずつ進めていくのが自分のペースに合っていました。

TOEIC本番の問題と同じETSが作成している問題集なので問題の難易度や質は申し分ないです。ただ、1つ難点なのは解説が無いこと。Listeningのスクリプトや日本語訳は当然ありますが、「なぜこの解答になるのか?」などの詳しい説明が欲しい方は少し注意が必要かと思います。

【お勧め度 ★★★★☆】
手軽のTOEICの問題を解けるという点で初心者の方にお勧めです。もちろんある程度の単語力や文法知識を備えてから取り組むのが望ましいと思いますが、これ一つやるだけでも全然世界が変わると思います。詳しい解説付きだったら★5にしていたと思います。ちなみに自分はこの問題集をそれぞれ2周ずつ終えて受けた回が一番スコアの伸びが良かったです。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

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いわゆる「公式問題集」のことです。

僕が初めてTOEICを受けようとした時に友人の中で唯一TOEICを受けている英語学習者(保有スコア735)に次のように尋ねました。

けちゅ「TOEICの勉強って何すればいいの?」
友人「んー、色々やったけど結局公式問題集だけで良かったかもしれない

彼がどんな理由でそういう風に言ったのかまでは聞きませんでしたが、一学習者をしてそう言わしめるほど教材として優れているということでしょうか。Twitterで情報収集するようになってからもTOEIC受験者で公式問題集をやらずに受けている方はほぼ見たことがありません。それくらいメジャーで王道の教材だと思います。

TOEICを作ってる会社がTOEICと同じ形式の問題を出しているわけですから当然のことかもしれませんね。自分は公式問題集に手を出すのが遅かったですが、もっと早い段階でやっても良かったかなとも思います。試験の形式に慣れたというのはもちろん、試験でよく使われる英単語を覚えられたなど色々なメリットがありました。初めてTOEICを受けるという方でも、「全くゼロの状態での自分の状態が知りたい!」というこだわりでもない限りは一度公式問題集を解いてから受験することをおすすめします。

揃えて並べるとカラフルです

2016年にTOEICが新形式に移行してから2020年8月現在までに6冊の問題集が出ています(さすがに旧型式の問題集を今からやる必要は無いでしょう)。1冊2800円+税となかなか良いお値段ですが、最低でも一冊、できれば複数冊の問題集を終えてから受験すると良いでしょう。なおガチのTOEICerの方々は当然のように全部持っているようです笑

【お勧め度 ★★★★☆】
TOEICerになるなら避けては通れない道でしょう。公式問題集を全て買って2~3周回せば見違えるほどの力がつくのではと思います。ただし6冊揃えるだけでも2万円程かかるので値段の高さが玉にキズですかね。

まとめ

1つの記事で全部紹介したかったのですが長すぎたため残りは後編に続きます。なお、ここまで終えた時点での僕のスコアは535(2016.11)⇒780(2017.11)と遷移しました。1年での

スコアアップ幅としては決して悪くはないかなと思っています。今振り返ってみればもっと良い勉強法があったかなとも思いますが、そのあたりは後編の最後のまとめでまた書きたいと思います。

前編で使用した教材は書店やネットでたまたま自分の目についたものばかりですが、後編ではちゃんと事前に情報収集した上で試した有用な教材をご紹介します。

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